「じゃあ、これで決定でいいな〜」


教室で先生が言った。



もうすぐ文化祭。今年はクラスでお化け屋敷と、喫茶店をすることになった。




「おい、乱馬〜どっちにするんだ??」


友達が乱馬に聞いていた・・・・



「う〜ん・・・・どうすっかな〜お化け屋敷かな〜喫茶店は大変そうだしな〜・・・」


と面倒くさそうに言う乱馬。







「乱馬くん、お化け屋敷だって・・・・私らもそうしよっか・・・」




クラスのすみで、女の子達がキャッキャッと乱馬達に聞こえないようにはしゃいでいる。




高校3年になって、ますます背も伸びて、男らしくなった乱馬・・・。人気は高くなるばかり。



それを気づかないふりをしながらも気になってしまうあかね・・・・





「あかね〜!あかねはどっちにするんだ??」



声のする方を見ると、乱馬がいた。


急に目の前に現れた、乱馬に少しビックリしながらも照れながらあかねは言った。



「えと・・・喫茶店かな・・・・お菓子とか作ったりしたいし・・・」


!!??



その言葉を聞いた乱馬が固まる・・・・




「・・・・やめとけ・・・・お前の作ったもん食べて無事な奴がいるかよ・・・・」



あかねの肩をポンポンと叩きながら、乱馬がつぶやく・・・





ムカムカーーーーーー!!




「乱馬のバカーーーーー!!私だって練習してるんだからね!!」



「無駄、無駄〜やめとけ〜」


あかねの蹴りをよけながら乱馬がからかう。




結局、乱馬にからかわれたまま、逃げられた。








「もーーー乱馬のやつーーー・・・」



ぶつぶつ言いながら学校から帰るあかね・・・





あかねは部屋に入って、ベッドにごろんと寝た。机の上にはお菓子の本が、たくさん置いてある。


実はずっと毎日、みんなが寝静まってから、お菓子の練習をしていたあかね・・・



少しは形もよくなってきたし、味もよくなってきた。自分なりに頑張っているのに・・・努力している分、乱馬の言葉はショックだった・・・・思い出すと涙が出てきた・・・。






「あかね〜ご飯よ〜」


1階から、かすみの声がする。




何か乱馬に会いたくないのに・・・・



そう思いながらもあかねは階段を下りていった。



「いただきます〜」



みんなが美味しそうにご飯を食べていた。あかねは黙って座ると、黙々と食べ始めた。



「・・・・・・・・・・・・・・・・・」




「おい・・・・」




乱馬が何かを察したのか、おそるおそる顔を覗き込む。




「何よ!」


ギロっと睨んで返事をする。







「まだ昼間の事、怒ってんのかよ・・・仕方ないだろ〜本当の事なんだから〜」


笑いながら、乱馬が言った。




バンッ



箸を机に叩きつけるように置き、あかねは自分の部屋へと向かった。


「おい!!」



それを追いかけるように、乱馬も席をたつ。




「待てって!!」



あかねの手首を掴んで止める。






「・・・・そんなに怒ると思わなかったからさ・・・・・悪かったよ・・・・」


少しは反省したのか、乱馬が謝ってきた。でもあかねはもう感情を抑えきれなかった。



「離して!!あんた、どんだけ無神経なのよ!!!大嫌い!!!」




あかねは乱馬の手をふりはらってバンっと部屋のドアを閉めて、中から鍵をかけた。






「な・・・何なんだよ・・・・あそこまで怒る事かよ・・」



ぶつぶつ言いながらも、乱馬はあかねの言葉が頭から離れない・・・・







(続)