朝からどんよりとした雲が空をおおっている。 もう少しで今年も終わり・・・。 季節もどんどんと厳しくなる。 「うーさぶっ!」 乱馬は、起きようとするが、なかなか布団から出れない。 布団をかぶったまま、窓の外を見る。 「何か雪、降りそうだな・・・」 そう言って、また布団にもぐり込む。 バタバタッ ガラッ 「乱馬っ。そろそろ起きないと」 あかねが乱馬を起こしに部屋に入ってきた。 「んー・・・あかね〜・・・。いいじゃねーかー休みなんだし・・・」 乱馬は布団にもぐったまま出てこない。 「も〜・・・・休みでも、もう9時よ」 あかねは布団の上から、乱馬の体を揺らす。 「もうちょっと温かくなったら起きるって」 乱馬が布団から少し顔を出して、あかねに言った。 「も〜・・・。でも昨日遅かったし、私も眠たい〜・・・・・・」 ん〜っとあくびと伸びをして、あかねは布団をかぶっている乱馬を枕にするようにもたれる。 「こらっ人を枕にするな!」 乱馬が少し照れながら、あかねに言った。 「だって眠たいんだもん・・・・」 あかねはそう言って、もたれたまま目を閉じる。 「・・・・寒いから入れよ」 乱馬がそう言って、布団をあげる。 「え・・・?」 あかねの頬が少し赤くなる。 「早くっ、寒いだろ!」 乱馬に言われて、あかねはもぐり込むように布団に入る。 布団に入るとギュッと乱馬があかねを優しく抱きしめた。 「うわっ、冷たいな」 あかねの手を自分の頬にあてながら乱馬が言った。 「さっきまで水使ってたから」 あかねはそう言って、乱馬にギュッと抱きついてあまえている。 少し前まで、乱馬とこんな関係になれるなんて思ってもいなかった。 今年の夏に、乱馬が気持ちを伝えてくれた。私もすぐに自分の気持ちを素直に伝えた。 本当に嬉しかった・・・。それから二人の関係は変わった。 お互いの距離が一気に縮まった。 「あかね・・・クリスマス、どっか行くか?何か、いつもバタバタしてたし」 乱馬が布団をかけ直しながら言った。 「バタバタしてたって、いつも乱馬がシャンプー達に、追っかけられるからでしょ・・・」 あかねがじとーっと乱馬を見る。 「あれ・・・そうだったっけ・・・?」 乱馬が目をそらす。 「でも、今年は絶対、二人で過ごそうなっ」 そう言って、乱馬はあかねを見て微笑む。 「・・・・約束だからねっ・・・・!」 少し赤くなりながら、あかねは乱馬の胸に顔をうずめた。 「ああ・・・約束する」 乱馬はそう言って、そっとあかねの顔を持って、自分に向かせる。 「なあ・・・・キスしていい?」 そう言われて一気に真っ赤になるあかね。 「何か・・・言葉にしたら照れるな・・・っ」 乱馬も真っ赤になっていた。 あかねはそんな乱馬を見て、クスッと笑う。 そして、コクンとうなずく。 乱馬の顔がゆっくりと近づいてくる。 あかねは目を閉じる。 乱馬の唇が優しくあかねの唇に触れる。 そして唇が離れると、二人で恥ずかしそうに笑った。 そして抱き合ったまま、いつの間にか眠りにつく二人。 とても幸せそうな二人の寝顔・・・・。 お互いの体温がとても心地好い・・・・。 ![]() (終わり) |