冷たい風がふきつける季節。 今日は朝からどんよりとした雲が広がっている。 「は〜寒い!」 かごめは七宝を抱っこしながら震える。 「かごめ・・・何だか体が熱いぞ」 七宝がかごめの手に触れながら言う。 「この頃、風邪気味だったから・・・・熱が出たのかも」 かごめは自分のおでに手をあてて言った。 「それはいけませんね。村に帰って休みましょう。いいでしょう?」 弥勒はそう言って、犬夜叉と珊瑚を見た。 「あたり前だよ。早く治さないとね」 珊瑚はそう言ってうなずく。 「大丈夫なのかよ?」 犬夜叉はかごめを心配そうに見る。 「うん。体はだるくないから」 かごめはニコッと笑う。 みんなで楓の村へと向かう。 「どうした?かごめ・・」 村に着くと楓が心配そうに出迎えてくれた。 「風邪みたいなので、少し休ませてもらえますか」 弥勒が楓に言った。 「もちろんじゃ・・・犬夜叉、ちゃんと看病せいよ」 楓は少し笑いながら犬夜叉に言った。 「だ・・大丈夫だってば!」 かごめは楓の表情を見て、恥ずかしそうに言った。 「ったく、しょうがねえな」 犬夜叉はひょいっとかごめをおんぶする。 「ちょっと、犬夜叉!!」 かごめの顔が真っ赤になる。 「こらっ!じっとしろ」 恥ずかしさで、バタバタしているかごめに犬夜叉が言う。 それを聞いて少し大人しくなるかごめ。 かごめはおんぶされたまま、楓の家へと入る。 「よくなるまで寝てろ」 犬夜叉はかごめを布団に寝かせて、上から掛布団をかけながら言う。 「何か・・・優しい〜」 かごめが犬夜叉をじっと見る。 「なんだよっ!俺が優しかったら悪いのかよ」 犬夜叉はドカッと座って、少し赤くなって腕を組む。 「ううん・・・犬夜叉はいつも優しいよ」 かごめがニコッと笑う。 ドキッ 何だか、かごめが色っぽく見える。 「もう寝ろ!」 犬夜叉がふいっとそっぽを向く。 かごめはそれを嬉しそうに見つめる。 「ねえ。犬夜叉・・・・手、握って」 かごめはそう言って手を布団から出す。 「なっ・・・・ったく・・・・しょうがねえな」 犬夜叉は照れながらも、かごめの出された手をそっと握る。 「熱いな・・・・」 犬夜叉は握っているかごめの手を見ながら言った。 「犬夜叉・・・もっと傍にきて」 かごめは甘えるように犬夜叉の手を引き寄せる。 「子供かよ・・・お前はっ」 犬夜叉は結局、かごめに引き寄せられ、一緒に布団に入る。 横にいる犬夜叉にギュッと子供の様に抱きついて、はしゃぐかごめ。 「あのな〜本当、ガキ」 犬夜叉は抱きついているかごめを見ながら言う。 「いいじゃない。たまには〜」 かごめは抱きついたまま、うとうと・・・と眠たくなってきたのか、目を閉じる・・・。 「おい・・・・」 犬夜叉がかごめの顔を見る。 スースーと寝息をたてて寝ているかごめ。 「寝たのか・・・・」 犬夜叉は少し微笑む。 そして、優しくかごめの髪に口づけする。 「ずっといてやるから・・・」 犬夜叉はそう言って、かごめを包み込むように抱きしめて、眠りにつく。 お互いの鼓動が心地よい・・・・。 ずっとこのまま・・・・。 一緒にいよう。 (終) |