部屋で勉強をするかごめ。




「姉ちゃんー!」




そこに弟の草太が急に入ってくる。





「ちょっと、何度も言うけど、部屋に入る時は声かけてよね!」




かごめは草太に言った。





「ごめん!・・・あっあのね、お母さんがみんなで温泉行こうって。前、お姉ちゃん行けなかったから」




草太が嬉しそうに話す。




それを聞いて、以前みんなが温泉に行っていた時、犬夜叉と二人きりで良い雰囲気だった時に、みんなが帰ってきて邪魔されたことをかごめは思い出す・・・・。





「あー別にいいのに・・・」




かごめは少し冷たく草太に言った。




「もー行こうよ!犬のお兄ちゃんも連れて」





草太のその言葉に反応するかごめ・・・。





「犬夜叉も?」




かごめは嬉しい気持ちを隠すように、無表情で言った。






「うん。何か小さい温泉で貸し切れるんだって。だからお母さんが呼んだらって」




草太は嬉しそうに話した。





「・・・しょうがないわね・・・いちを聞いて見るから」




かごめはすぐにでも戦国時代に行きたい気分だった。





「お兄ちゃんだったら来てるよ」




草太が1階を指差す。




「え・・・??」





かごめはそれを聞いてドタドタと1階へと向かう。








「よーかごめ!」





犬夜叉が居間でくつろいでいる。





「何やってんのよ!あんた・・・・」





かごめが犬夜叉に言った。






「何って、珊瑚がこれをかごめに渡せってうるさいからよ」



そう言って、犬夜叉が小さい首飾りを渡す。






「わ〜可愛い!」





かごめは犬夜叉から首飾りを受け取る。





「どうしたの?これ?」




かごめが犬夜叉に聞いた。





「何かの実を乾燥させたら首飾りにできるんだってよ」




犬夜叉が言った。




「何か適当ね〜・・・・」




かごめが首飾りをつけながら言った。





「うるせえ!いちいち覚えてられっか」




犬夜叉が少しふくれて言った。





「お兄ちゃん〜!一緒にいくでしょ!?」




草太が犬夜叉の後ろから勢いよく抱きつく。





「うわっ急に抱きつくな!びっくりするじゃねーか!」




犬夜叉はそう言いながら、抱きつく草太に、少し恥ずかしそうに微笑む。





「ってどこに行くって??」




犬夜叉が思い出したように言った。





「温泉!この間、お姉ちゃん行けなかったから、行こうって事になって、お兄ちゃんも一緒に行こうよ!」




草太は犬夜叉に甘えるように抱きついたまま、ねーねーと犬夜叉を揺する。






「かごめ・・・いいのかよ?」





犬夜叉はかごめをチラッと見る。






「え?行ってくれるの??」





かごめは嬉しそうに笑顔で聞き返す。




「まあ・・・行ってやってもいいけど・・・・」




その笑顔に少し赤くなりながら答える犬夜叉。







「じゃあ!決まり!」




かごめがそう言うと、草太は大喜びしている。




かごめの母も、お爺ちゃんもそれを見て笑っていた。





「よし!じゃあ、用意しろ。明日は早いぞ」





お爺ちゃんはそう言って、居間を出て行った。




「何だか一番、張り切っているわね」




かごめの母はそれを見て微笑む。





犬夜叉とはじめての旅行。




家族みんなでだけど・・・・。




嬉しい!!






かごめは嬉しそうに自分の部屋へと向かった。





「で・・・俺は何を用意したらいいんだ??」





犬夜叉はかごめの母に聞く。






「大丈夫、かごめがきっと用意してくれるわよ」





部屋へと向かう嬉しそうなかごめを見ながら、かごめの母はクスッ笑う。







この旅行で二人の距離が近くなればいいんだけど・・・・。




かごめの母は大人しく座っている犬夜叉をチラッと見て微笑んだ。






(続)