一足先に部屋に入った草太が嬉しそうにみんなを呼ぶ。


「凄いよー!早くー!!」


草太に呼ばれて、次々と部屋に入るみんな。沢山並べられた豪華な夜ご飯を目の前に草太が興奮気味だ。



「本当だ!凄いね」



かごめも嬉しそうに、草太の隣に座りながら言った。




「今日は飲むぞ〜!」



お爺ちゃんがドカッと座って、お酒を飲み始める。




「もう・・・あまり飲みすぎないでくださいよ」



かごめの母がお爺ちゃんを心配そうに見ながら言った。




「大丈夫じゃ!たまにはいいじゃろ」




そう言って、どんどんとお酒をついているお爺ちゃん。




「おい!お前も飲んでみるか?」




犬夜叉を手で招いて傍へ座らせる。





「うわっ!くせー!」




渡されたおちょこに入ったお酒の匂いをかいで鼻をつまむ犬夜叉。




「まあまあ飲んでみろ」



お爺ちゃんは無理やり、犬夜叉の口へとお酒をもっていく。




ゴクッ




「うわっ!何だこれ!変な味するぞ」





ドタッ・・・・





そう言った瞬間・・・犬夜叉が真っ赤になって倒れる。




「犬夜叉!?」




かごめが倒れた犬夜叉の傍へいく。




「うわ〜かごめが二人いる〜」




犬夜叉がボーっとした目でかごめを見る。




「ちょっと、お爺ちゃん!お酒なんて飲ませないでよ!」



倒れている犬夜叉を支えながら、お爺ちゃんをキッと睨むかごめ。




「たった1杯しか飲ませてないぞ・・・」



お爺ちゃんがお酒を飲みながら、少しふてくされている。




「犬夜叉!起きれる??」




かごめが犬夜叉を起こしながら、心配そうに顔を見る。




「気持ちわり〜・・・」




犬夜叉はかごめに起こされると、少し苦しそうな表情をして目を閉じる。




「かごめ。隣の部屋で少し休ませてあげたら?」




かごめの母は心配そうに犬夜叉を見ながら言った。





「うん。犬夜叉・・・歩ける・・・?」





かごめは犬夜叉を連れて、隣の部屋へと移動する。






「大丈夫・・??」





犬夜叉を布団に寝かせて、そっと犬夜叉の頬に手をあてる。




「何か頭が・・・グルグルしや・・・がる・・・・」






そう言いながら犬夜叉が眠たそうに目をこすりはじめる。




クークー・・・・





そして寝息をたてて寝始める。





「ちょっと!犬夜叉・・・??」





寝ている犬夜叉の体を少し揺らして、かごめが名前を呼ぶ。




でも、犬夜叉は気持ちよさそうに寝ている。



そんな犬夜叉を見てクスッ笑うかごめ。




「何か可愛い・・・」



かごめは犬夜叉の前髪に手で触れながら、犬夜叉の寝顔を優しく微笑んで見つめる。




前髪に触れていると、犬夜叉がう〜ん・・・と寝言を言いながら横向きになる。




それを見ていると、胸がドキドキして自然と犬夜叉に近づくかごめ。





頬に唇が触れそうな所で少し考えて、そっと頬に軽くキスをするかごめ。





そしてゆっくり離れると、自分がしたことを思い出して急に恥ずかしくなる。





「だ・・・大丈夫よね・・・」





かごめは犬夜叉の顔を覗き込む。




犬夜叉は気持ち良さそうに眠り続けていた。




それを見てホッとするかごめ。




そして、少しの間、寝顔を眺めて、そーっと部屋を出ようと犬夜叉から離れる。





「おやすみ・・・」





そう小さい声で犬夜叉に言って、かごめは部屋を出ていく。











「ばーか・・・起きてるっつーの・・・・」





かごめが出て行くのを待って、犬夜叉が目を開ける。





頬に手をあてながら犬夜叉は少し赤くなる。






「ったく・・・我慢してたのによ・・・」





そう言いながら髪をクシャクシャっとかきあげて、大きなため息をついた。





そんな事とは知らず、かごめは上機嫌でみんなのいる部屋へと入っていった。







(続く)