「どごだ・・ここ・・・・」 犬夜叉は出口が分からず、迷っていた。 昼休憩で人が多く、人に会わない様に歩いていたら完全に迷った。 とりあえず人目がない場所で隠れる事にした。 ガラガラ・・・・ 「おっ、ここは人があまりこねぇようだな」 この部屋はあまり人のにおいがしない。クンクンとにおいを嗅いで犬夜叉がつぶやく。 どうやら色々な資料が置いてある部屋らしい。 「ふ〜・・・」 部屋の隅にドカッと座る。 「どうすっかな〜とりあえず人がいなくなるまで隠れとくか・・・」 何だか今日は疲れてしまった犬夜叉は、そのまま眠りにつく。 くーくー・・・・ その頃、かごめの教室では、犬夜叉の噂がどんどん広がっていた。 その話を聞いていくと、だんだんと嫌な予感がしてくる・・・ 銀髪・・・・・目の色が変わっている・・・・・ 「まさかとは思うけど・・・・」 でも朝、先生から弁当を渡されたときに言われた言葉も気になる・・・・。 「お弁当を持ってきてくれたみたいだよ。親戚・・・ではなさそうだったが・・・」 と先生が言っていた。 もしかして!! かごめは学校に置いてある公衆電話まで走る。 「ママ!犬夜叉いる!!??」 母が電話に出た瞬間に、かごめは言う。 「もしかして・・・何かしたの?犬夜叉くん・・・・」 少しオロオロしながら返事をする母。 かごめはそれを聞いてピンときた。 「やっぱり学校にきてるのね??まだ帰ってないの??」 かごめが確信したように聞く。 「ごめんね・・・草太だと思ってお弁当を学校に持っていくように頼んじゃったの・・・犬夜叉くんはまだ帰ってきてないわ・・・・」 だんだんと声が小さくなる母。 「大丈夫よ、ママ!犬夜叉は私が見つけるから!」 そう言って電話を切るとすぐに、犬夜叉を探してまわるかごめ。 「人が多いから、どこかに隠れてるのかな・・・・」 キョロキョロしながら、思いつきそうな場所を周る。 くーくー 相変わらず寝ている犬夜叉・・・・。 ・・・・・・・ 「犬夜叉!」 ?? 「かごめ!?」 かごめが犬夜叉の目の前にいる・・・。 「犬夜叉・・・・大好き・・・・」 そう言って、かごめが自分に抱きついてきた。 そして、そっと口づけをされる・・・・。 「かごめ・・・・・」 頭がくらくらしてくる犬夜叉・・・・。 すると、かごめが服を脱ぎ始める・・・・ 「!!??」 焦る犬夜叉・・・・ そのまま近づいてくるかごめ・・・・。 「うわっ!ちょっと待てって!!!」 ガバッ!! 犬夜叉が跳ね起きる。 「??・・・・夢・・・・・・か・・・・・??」 キョロキョロと周りを見渡すと、資料室の中だ。 「は〜・・・・・・」 大きなため息をつく。 この間、はじめてかごめと口づけをしてから、何だかおかしい・・・・ 変なことを考えるようになってしまった・・・・。 「ふ〜・・・・・・・」 また、大きなため息をつく犬夜叉。 ゴロンッ また、横になる。 「俺はどうしたいんだろう・・・かごめとずっと一緒にいてえけど・・・・・どうしていいか分かんねえや・・・・」 そう、つぶやくと、また眠りにつく・・・・・・ ・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・ ガラガラ・・・・ 「ここは確か使ってないはず・・・・」 かごめが資料室のドアを開ける。 教室の隅に気配を感じる。 そーっと近づいてみる。 くーくー 犬夜叉だ!! 「よかった〜」 犬夜叉の寝顔を見て、ホッと安心する。 気持ち良さそうに寝ている犬夜叉の側に座るかごめ。 犬夜叉の髪をなでながら、微笑む。 犬夜叉の表情を見ていると、だんだんと強くなっている感情が出てくる・・・・。 犬夜叉をもっと独り占めしたい・・・・・ そんな事を思ってしまう自分が嫌だ・・・・でも心の奥ではそう思っている・・・。 「・・・・・・・・」 考え込むかごめ・・・・ 「駄目駄目・・・・こんな事じゃ!」 パンッと頬を両手で叩いて、気持ちを切り替える。 「それより犬夜叉を起こさないと・・・・」 犬夜叉に近づく。その時、そっと手を掴まれる・・・ 「??犬夜叉??」 ギュッと引き寄せられ頬に口づけをされる。 「かごめ・・・・・・・」 そう言って、犬夜叉は今度はかごめの唇に口づけをする。 「ちょっと・・・犬・・・・夜叉・・・??・・・・」 振りほどこうとするかごめ。 しかしギュッと抱かれている。 どんどん深い口づけになる・・・・ この間、初めて犬夜叉とキスをした時は、軽いキスだった。あの時とは全然違う・・・・・ 「かごめ・・・・俺から離れるな・・・・」 犬夜叉はそう言って、また口づけをする。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・犬夜叉が離れるなと言ってくれる・・・・・・ かごめはそれを聞いて、ギュッと犬夜叉に抱きつく。 「離れないよ・・・・ずっと・・・」 その時、犬夜叉がハッとする。 「ん!!??」 「かごめ!!??」 バッと犬夜叉が離れる。 「犬・・・・夜叉??」 かごめがキョトンとした表情で犬夜叉を見ている。 「俺・・・もしかして・・・」 かごめの赤く染まっている頬、少し乱れている服を見て犬夜叉がおそるおそる聞く・・・・ 「ゆ・・・夢だと思ってて・・・・・・お前が離れていく夢を見て怖くて・・・・悪かった・・・・!!」 かごめの返事を聞く前に犬夜叉が謝る。 「・・・・犬夜叉・・・・・」 かごめがじっと犬夜叉を見ている。 やべぇ・・・怒ってるのか・・・?? 犬夜叉がビクビクしている。 「私は側にいていいの?離れるなって言った気持ちは本当?・・・・」 かごめが犬夜叉に聞く。 「そ、それは本当だ!!俺の側にいてほしい・・・・離れてほしくねえ・・・・・」 犬夜叉は真っ赤になりながらも真っすぐな目で答える。 「じゃあ、怒ってないよ・・・・」 かごめが微笑む。 ホッとする犬夜叉。 それを見てかごめが言う。 「・・・・ちゃんとして・・・」 かごめが犬夜叉をジッと見る。 「??何をだ??」 犬夜叉が聞く。 「キスして・・・」 かごめが側に寄る。 「な・・・・!・・・・・キスって口づけの事だったよな・・・・」 慌てながら犬夜叉が言う。 「そうよ・・・口づけ・・・・。だって、夢だと思ってたなんて何か嫌だもん・・・・・」 かごめは淋しそうに言った。 いざとなると恥ずかしい・・・・・ 「逃げないでよ・・・・」 かごめが言う。 「わかったよ・・・・・」 犬夜叉は照れくさそうにかごめを抱き寄せる・・・ そして、そっと唇を重ねる・・・・。 「・・・・もういいだろ!・・・・」 カーッと赤くなって犬夜叉が離れる。 「やだ・・・・」 かごめが言う。 「・・・・・!?・・・・・お前な〜何かいつもと違わねぇか??」 かごめが妙に色っぽい・・・・いつもと違うかごめに戸惑う犬夜叉・・・。 「もう1回・・・・」 かごめが誘うように言う。 頭がくらくらする・・・・ そっと近づく二人・・・・・ もう少しだけ・・・・こうしていたい・・・・ 二人の気持ちは同じだった・・・・。 (終) |