「行ってきます〜」



かごめが学校へと向かう。



犬夜叉が現代に来てから、2週間が経つ。大分、犬夜叉も慣れてきた様子。


家での手伝いも進んでしてくれているようだ。


時々、むこうにも帰っているようで、様子などを知らせてくれる。




何だか毎日がドキドキしていて、楽しい。


少し微笑んで学校へと小走りに向かうかごめ。







「あら・・・かごめ、お弁当忘れてるわ・・・・」



かごめの母が、追いかけようと、お弁当を持って、玄関まで向かうと電話が鳴る。




「あら・・・・ちょっと待って〜・・・・」



お弁当を玄関に置いて、電話に向かう。



「もしもし・・・・はい・・・・」


?!


電話を受けながら、玄関に人の気配を感じる。


草太ね・・そう思ってかごめの母が受話口を押さえながら玄関に向かって叫ぶ。



「かごめがお弁当、忘れちゃったの!!届けてくれる??」




「おー」




返事が聞こえた。母は安心して電話を続ける。



すると自分の後ろを草太が通り過ぎる。


「え・・・・??」




かたまる母・・・



電話を切って、玄関から出ていく草太を追いかける。




「草太、さっき玄関にいた??」




「ううん。いないよ・・・・」



キョトンとした表情で答える草太。





もしかして・・・・少し慌てる母・・・




「どうしたの??」


草太が聞く。



「もしかしたら、犬夜叉くんがかごめの学校へ行ったかもしれないの・・・草太かと思って、忘れたお弁当を渡してって頼んじゃって・・・・」



オロオロする母。




「えええーーー大丈夫なの??いちを出掛けるときは、こっちの格好だと思うけど・・・・」




草太も心配そうだ・・・・。








そんな心配をされているとも知らず、犬夜叉は学校へと向かう。



教室へ向かっていると、後ろから犬夜叉を止める声がする。



「待ちなさい!何か用事かね??」




それに振り返る犬夜叉。どうやら学校の先生らしい・・・



「あー・・・かごめが弁当忘れて・・・・」



弁当を見せながら犬夜叉が言う。





「かごめ・・・・ああ、日暮か・・・じゃぁ私から渡しておくよ」



そういって犬夜叉から弁当を預かる先生。そのまま階段を上って行った。





それを少し見送って




「さて・・・帰るか〜」


犬夜叉は少し学校を見回して、学校を出ようとした。



すると、また後ろから声をかけられる。さっきとは違う人だ。



「探したよ〜早くこっちへ」



手をひかれ、連れて行かれる。



「おいっ!ちょっと待てって・・・・誰かと間違えてねぇか??」


そう言われて、犬夜叉を見る。



「何言ってんの〜君でしょ??今日、学校の体験学習に来る留学生って」



とその人は言った。



「??何だそれ・・・・」




犬夜叉が首をかしげる。


「名前は??」


その人が聞く。


「犬夜叉」


そう答える犬夜叉。




「ほら〜変わった名前だし、その髪と目の色、どう考えたって外国の人でしょ??」


犬夜叉をもう一度、見ながら言う。


面倒になった犬夜叉は適当に返事をする。



「あーそうそう・・・・で・・・・帰っていいか??」




犬夜叉はそう言って帰ろうとする。



「何言ってるの〜今から授業を受けるんだよ」



案内役の人が言う。



「????」




意味が分からない犬夜叉・・・・・







説明するのも面倒なので結局、付いていく事に。どうやら、その人は案内役を頼まれた人の様だ。




一緒に来たのはグランドだった。ちょうど、1年生が体育の授業をしていた。



そこへ連れて行かれる。



「えと、今日1日、体験学習をしてもらう留学生の方です」



と紹介される。




今日の授業は走り幅跳び。


一人、一人、砂場に向かって走って足からとび込む。



それを不思議そうに見る犬夜叉。


(なんでぇ〜ありゃ〜・・・・・わざわざ砂にとび込んで何か楽しいんだ??・・・・)



そんなことを思いながら、天気も良いしボーっとしてきた犬夜叉。




「君もやってみるかい??」


先生が犬夜叉に聞く。





「この砂場にとび込めばいいのか??」


犬夜叉が聞く。




「嫌々、とび込む競技じゃなくて、この線から、どのくらい遠くに跳べるかを測るんだよ」



と先生。




「へー・・・・」



そう言いながら線の上に立つ犬夜叉。




「助走つけてもいいんだよ??」



それを不思議そうに見る先生。



「けっ!いらね〜って」




ヒョイっ




犬夜叉は軽く跳ぶ。


15mはある砂場を軽々と跳び越える。



かたまる先生と生徒達・・・・






「凄いよーーーーー!!今まで日本でも世界でも、こんなに跳んだ人はいないよーーー!!!!!」



先生が興奮する。




「げっそうなのかよ・・・・」



目立つなと、かごめに言われていた犬夜叉。



「次、行こうぜ!次!」



案内役を連れて、逃げるようにその場を離れる犬夜叉。







「君って何者??」



案内役の人もビックリしている様子。





「まあ気にするなって・・・・・」



苦笑いをしながら犬夜叉が言う。







「はぁ・・・・じゃあ次は2年生の授業の見学に行きましょう。その後は3年生のクラスに行くよ」



少し納得していない様子で犬夜叉を案内する。









何も知らない、かごめはいつも通りに授業を受けている。



犬夜叉とその後、会うことになろうとは思ってもみなかった・・・・






(続)