犬夜叉と家族と温泉旅行に来たかごめ・・・。



初めての旅行・・・。



「もう・・・ママがあんな事、言うから・・・・」




かごめはハァっとため息をつきながら一人つぶやく。



部屋を飛び出てきたものの、着替えを忘れた事に気づき、また部屋へと向かうかごめ。




部屋に入ると、犬夜叉がごろんと横になっていた。





「おう、どうした?忘れもんか?」




犬夜叉がかごめに言った。






「うん。ねえ、犬夜叉も温泉入らない?貸切だから大丈夫だよ」




かごめは着替えを用意しながら言った。






「めんどくせー」




犬夜叉がバッと起きてあぐらをかく。






「せっかく来たのに・・・」




少し淋しそうな表情をするかごめ。




それを見て犬夜叉が言った。





「入るからよ!そんな顔するな」





犬夜叉がかごめの頬を軽くつまんでグイーっと伸ばす。






「何すんのー!犬夜叉ー!!」





「ぶはっ変な顔!」






「こらー!」






そんな、たわいもないじゃれ合いをしながら、二人は温泉へと向かう。








「はい、着替え」





かごめは旅館に置いてあった浴衣を渡す。





「これ着んのか?」





「たまにはいいじゃない。今、着てるの洗濯しなきゃ」





かごめは犬夜叉の着物を見ながら言った。






「わかったよ!」





犬夜叉はしぶしぶ浴衣を受け取る。






「じゃあ、犬夜叉はあっちね」





入り口でかごめが言いながら、女湯へと入っていった。







「ったく・・・」






犬夜叉は男湯へと入り、着ているものを脱いで浴場へと入る。






「あっ、お兄ちゃん!!」





草太が入ってきた犬夜叉を見て喜ぶ。






「おお、お前も入りにきたのか?」





お爺ちゃんが体を洗いながら言った。






「おう」



犬夜叉が草太に手をひかれながら言った。





「お兄ちゃん、髪洗ってあげるよ」





草太は犬夜叉をお風呂のイスに座らせて嬉しそうに洗い始める。








「のお・・・犬夜叉・・・・」





お爺ちゃんが草太と犬夜叉を見ながら微笑んで話しかける。






「なんだ?」




犬夜叉がお爺ちゃんを見る。





「・・・・かごめのこと・・・どう思ってるんじゃ?」



お爺ちゃんは犬夜叉に近寄ってボソッと聞いた。




「はあ?何聞いてんだ!」




犬夜叉がカーッと赤くなる。





「で・・・かごめとはどこまで進んでるんじゃ??・・・・」





お爺ちゃんと、いつの間にか草太までがニヤニヤしながら聞く。






「うるせー!」





犬夜叉はそのまま浴場から出ようとする。






「お兄ちゃん、だめだよ!ちゃんと洗わないと」



そう言って、犬夜叉はまた結局、イスに座らされた。





「変なこと聞くなよ!」




犬夜叉はぶすっとした表情で座っている。






「ちょっと、からかっただけじゃろが・・・」





お爺ちゃんが笑いながら言った。





「けっ!」




犬夜叉は腕を組んでますます、ぶすっとしていた。








お風呂をあがって、部屋へと向かう、犬夜叉たち。




「遅かったのね!」




後ろからかごめの声がする。





「ああ、こいつに付き合わされてな」





草太を見ながら犬夜叉が言った。






「だって、嬉しいんだもん!楽しかったよね。お兄ちゃん!」




草太はご機嫌だ。





「あっ、犬夜叉!ちゃんと髪乾かさないと風邪ひくわよ」




かごめが少し水滴が落ちている犬夜叉の髪を見て言った。





「めんどーなんだよ!」




そう言って振り返る犬夜叉を見てドキッとするかごめ。




少しはだけた浴衣と濡れた髪・・・。




何か色っぽい・・・。




「お兄ちゃん!おんぶして!」




草太が犬夜叉の背に飛び乗った。





「ったく、お前は相変わらずガキだな!」





犬夜叉が優しく笑った。




どんどんと、かごめの心臓がはやくなる。




好き・・・・大好き・・・。



そんな気持ちが溢れ出す。





「お兄ちゃん!早く部屋に帰って部屋に行こ!」





草太が嬉しそうに言った。





「ったく、しょうがねえな」




犬夜叉と草太、お爺ちゃんが部屋へと向かう。





そんな後姿を見ながら、ふうっと息を吐く。





その時、後ろからかごめの肩をポンとかごめの母が触れた。





「ママ・・・」





かごめは振り返り、かごめの母を見る。



「かごめ・・・本当に犬夜叉くんのこと好きなのね」




かごめの母はニコッと笑う・・・。




かごめは少し迷った様子だったが、コクンと頷いた。





「かごめ・・・その気持ち、大事にしてね」





かごめの母は優しく言った。





「ママ・・・」





かごめがギュッと抱きついた。






「さっ、みんなが待ってるわよ」






そう言って、優しくかごめの背中をさすった。






「うん」





かごめはかごめの母の温もりを感じながら微笑んだ。









(続く)